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2007/02/21

「法務部門で働きたいのですが…」を読んで

グルメ話なんかでお茶を濁している今日この頃ですが(うーん、どっこでよく見かけるフレーズですな…)、これもひとえに留学時代の写真をスキャンすることができていないための時間稼ぎでもあったりする訳で…(^^;)。今回もそんな理由から本編から外れますが、それでもテーマは「企業法務」に関することなので(ちょっと、かすっているかなという感じなんですが)、大目にみてやってくださいませ。

先日、法務系ブログを巡回していましたところ、ろじゃあさんのところでこんなエントリが立ち上がっていました。うーん、十数年前の自分を指しているような気がしたものです。現在の勤務先に就職するに至った経緯やそしてロースクール留学に繋がるお話はこのブログの最初の方でエントリを立てています(ここをクリック)。ろじゃあさんのエントリを読み、自分が書いたエントリを読み、思わず「そういえば、そんなんだったなぁ。」と、しばし、“遠い目”をしておりました。今回は、いい機会なので、自分自身の就職当時と現在の状況をちょっと振り返ってみようかなと思っています(一部、過去エントリの内容と重複する部分もあるかと思いますが、ご容赦)。

Deacon が就職する時は、将にバブルの絶頂期(いや、正確には世の中はバブルが弾け始めたものの、就職戦線はまだそれを受け止めておらず、過去最高の求人数を記録していた頃)でして、学生はその空前の売り手市場の中で獲得した内定数を競い合い、自分が気に入って、納得のいく条件を満たしてくれる(くれそうな)企業に就職していました。俗に、「理系なのに金融業界に就職」なんて言われていた頃です。

Deacon は“とある事情”から1年留年していたものの、「1年の留年くらいで不利な取り扱いはされない」というのが当時の相場でして(うん、確かにそうだったかもしれません)、その当時は、「職種」をメインに就職活動をするというのはレアなケースで、もっぱら「業界」を絞って、その業界の中から自分の行きたい会社を選ぶっていうのが主流でした(そうだったと思うのですが、如何でしょうか?)。

ただ、Deacon は特段不利にはならないとは言われていましたが、“1留”ですし、また、恩師(ゼミの先生)の薦め(色々な会社を巡れるのもこの時期だけだよ!)もあって、「業界」で選ぶことではなく、「職種」つまり、「法務」という仕事をさせてくれる企業に就職させてもらおうという戦略を取りました。でも、その当時では異例(まあ、こういう就職活動は珍しかった?)だったようです。そんなことから、色々な業界(金融を除く)を巡りましたが、だいたいどこも Deaconの希望(法務という仕事に携わりたい)には「?」という表情をされていました。

それでも、面接の時はクリアーな論理展開ができたと思っています。まあ、自分自身が勝手に思っているだけですが…(^^;)。「大学時代、フウツの学生に比べれば、真剣に勉強してきた」→「そこで得られた知識等を企業法務という舞台で発揮したい」→「企業のグローバル化に伴い法務を強化している貴社においては有用な人材になるはず」と、非常に簡単に言うとこんな具合です。「ウソはいけないけれど、誇張はOK」という、LL.M.留学の出願時に提出する「パーソナル・ステートメント」に共通な思想です(^^)。
結果的には、大学時代のサークルの先輩が入社されていたこともあり、その方の推薦、それに大学就職部の後押しもあって、何とか内定をいただき、翌年4月から入社するということになりました。

ここまでは人事の方たちと「法務への配属」ということが前提でいろいろとお話をしてきたのですが、4月の入社式から1ヶ月間の新入社員研修期間で事態が大きく変わっていきます。
つまり、「新人での法務への配属はあり得ない」という結論が先にあっての話が多くなってきたんですな。もう、これにはびっくり!「話が違うじゃないか!」って感じです。複数回の面接過程においても「ウチは法務の強化を図っている」とか、「特に国際法務部門の充実を目指し、海外ロースクールにも留学させている」とか。で、実際、大学OBでもないロースクール留学者(実は、この方が「第1号さん」)からお話を伺える機会までアレンジしてもらったりと。(因みに、その当時は出身大学のOB/OGへの訪問が就職活動の第一歩であり、OB/OGの判断で人事部に上げる、上げないが決まっていました。)

そこまでしてもらったりしていましたから、もう当然に「法務への配属」は規定路線だと思っていたんですよね。そんな中での微妙な食い違い…。駄目押しは研修期間中にあった「配属面接」。「なんで法務を希望するの?」「会社の全体を知らずに“法務”っていう仕事は無理だよ。」「営業なり、他の管理部門で1、2年修行してから法務に異動ってのがいいんじゃない?」という発言の嵐、嵐、嵐。

自分自身で精一杯の理屈と論理(?)で主張したのですが、もうトホホ状態でした。これが、社会ってものかって感じ入ったものです。そして、「こりゃ、最初から法務への配属はないな。こうなったら、1年後、2年後の法務異動を目指そう!」と前向き思考に努めたものです。それでも、研修日最後の前夜(つまり、配属辞令が出る前夜)には、「Deaconを○○営業本部○○営業部へ配属する」という辞令を交付されている夢を見る始末で…(苦笑)。やはり、自分自身の中で何か割り切れないものがあったんでしょうねぇ。
ですから、その当日、「法務部への配属を命ず」という辞令を頂いた時には、思わず飛び上がらんばかりでした(^^)。単細胞なDeacon は「この会社に忠誠を誓うぞ!」と本気に思ったものです。

まあ、それ以降はいろいろと紆余曲折ありました。法務マンとしての資質に疑問を持ったり、英語力が伸びずに挫折しそうになったりと(詳しくは「英語との闘いシリーズ」をご覧ください。こんなヤツでも!と、少しは同じような境遇の方には役に立つかもしれませんので)。うーん、それでも、まあ何とかここまでやってこれたんですからねぇ。

次回エントリというよりは、折を見て、現在、将来に向けての“ある法務マンの課題(悩み)”でも書いてみようかなと思っています。さあさあ、写真のスキャンをしなくては(^^;)。

(それはそうと、最近はここにあるように、「職種」で就職活動するっていう方法がメジャーになりつつあるんでしょうかねぇ。)

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コメント

こんばんわ。
ろじゃあです。
明日医者に行ってこようと思ってます。
この配属前の研修と最終日で配属先発表って流れは、あの当時はどこもそんな感じだったんですかねえ。
ろじゃあも、この一週間が勝負だと何でもやりました(^^;)。
ろじゃあも最終日に法務部配属が出たのですが、そこに至るまでの経緯は薄氷モノだったようで、その辺は一度エントリーした次第です。
後でTBさせてくださいませ。
そうかあ・・・Deaconさんも同じような・・・と感慨にふけっていたろじゃあでございます。
それでは

投稿: ろじゃあ | 2007/02/21 21:31

こんにちは。
僕はいる会社では5年目の本社⇔支店の人事交流という制度があり、僕は地方支店から本社の法務に配属になりました。地方支店で1年目は契約書の審査(内容面というよりもほとんどは形式面のチェックでしたが)を1年して、それから経理を2年半やって行く中で、自分は管理部門向きかな、と思ったのと、数字とかオカネに興味がない、1円2円の帳尻をあわせることに嫌気がさしたのと、専門性が養えそうということで、法務を希望する旨書いて希望を出しました。経理にいるのに、経理はイヤだ、法務がいいと書いたので上司にはいい顔をされませんでしたけど。たまたま空きがあったのと、希望する人間がいなかったのとで、もぐりこむことができました。以来LLM1年をはさんで8年ほど法務と名前のつくところを社内で転々としてます(国内法務→海外法務)。
僕は学生のときは法律を特に真面目に勉強したわけではないので(もともと法学部政治コースでしたし)、Deaconさんのように最初から法務志望とは考えていなかったのですが、仕事をしていく中で、法務いいかな、と思って希望し、配属されました。

こういうケースもあるということで。
それでは。

投稿: dtk | 2007/02/22 09:17

> ろじゃあさん
コメント&TB、どうもありがとうございました。
そうなんですよね、私もろじゃあさんと少し似ている環境下での就職&法務部配属でした。
久しぶりに「法務部いろいろ」を拝見しました。このシリーズも続き物ですよ!続編を楽しみにしています。
でも、それよりも何よりも身体(健康)が一番です。検査に行かれたという事で、少し安心するとともに、ご心配ない結果が出ますように。
ちょっとご相談したいこともありますので…。
また近いうちに!

投稿: 管理人(Deacon) | 2007/02/22 18:40

> dtkさん
コメント、ありがとうございました。
確かにdtkさんのようなルートもありますね。
ウチは形式的にはあるのでしょうけど、ちょっと現実的には「?」って感じです。
人材育成、後継育成など、課題も山積で、これらはまた折を見てエントリ・アップしたいなと思っています。
それはそうと、あちらもいよいよ大詰めですよね。お気をつけて行って来て下さい。そして、頑張ってきてくださいね!

投稿: 管理人(Deacon) | 2007/02/22 18:48

Deaconさん、こんにちは。
とりあえずあれは終わりました。疲れました。
取り急ぎご報告まで。

それでは。

投稿: dtk | 2007/03/03 00:21

> dtkさん
おー、お疲れ様でした。
もうご帰還されたのでしょうか。後で、ブログの方にお邪魔させていただきます。
「もぬけの殻」状態になるよなぁ、って思い出しました(経験者は語る)。

まずは、しばしお休みいただければと思います。

投稿: 管理人(Deacon) | 2007/03/04 04:21

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