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2006/08/10

Thanks Giving Holiday (その4)

“台風一過”の雲ひとつない青い空が広がる晴天!今朝、目を覚ますと気持ちが良かったですね。でも、それは「室内」にいるからこその感想であり、出勤時はもう地獄状態でした…(^^;)。ただ、全国的に「クールビズ」が浸透しつつあって、「ノー上着・ノーネクタイ」は本当に助かります。

前回は深夜エントリーをアップしている最中に、我が家のチビが「おたふく風邪」の症状を示しながら歩いてきたことで中断せざるを得ませんでしたが、あれからよくよく調べてみると、「おたふく風邪」ではありませんでした。唇の内側に蚊か何か虫に刺された跡があり、それでひどく腫れ上がっていただけのようでした。まるでその状態が“分厚くちびる”で、まるで歌手のプリンスのそれを彷彿させるようなものだったので、思わず笑ってしまう…そんな感じでした。因みに、Deacon自身も高校時代に悪友から「プリンスの唇」と揶揄された経験を持っています(^^;)。何はともあれ、警戒していた「おたふく風邪」の症状はまだ出ていませんし、唇の“厚さ”も元に戻り、ホッと一安心といったところです。とはいえ、まだまだ潜伏期間ですから、油断できませんが。

さて、思いっきり季節外れですが、本編の続きで“Thanks Giving Holiday”のお話に進みましょう。

バージニア州に入り、そのままルート95を北上。このまま行けば、もうワシントンDCに到着です。Deaconの愛車・90年製“マツダ626”にはDeacon夫婦とシェイダとバンス夫婦が乗っていまして、DCに詳しいシェイダ夫婦がナビゲーターです。とは言っても、フリーウェイではナビ不要ですから、彼らの活躍はDC内に入ってからです。過去にも数回DCに車で訪問経験のあるシェイダ達ではありましたが、フリーウェイを降りるといきなり物騒な場所に入り込んでしまいました。気がつくと、周りはアフリカン・アメリカン系だらけ。雰囲気も何かちょっと違う感じです。いち早くそれに気がついたシェイダたちが「ドアのロックを確認して!」と注意喚起。一方、彼らも好奇な眼差しでこちらを見ているようです(一種の「錯覚」、「思い込み」かもしれませんが…)。車を停めることなく、その場を離れて再び表通りに。「ふぅっ…」と一息つきました。やはり、幾ら治安が良くなってきているとはいえ、恐い所はまだまだある訳で…。

あぁ、またもや…、もはや恒例となった本編から外れる“脇道”への寄り道になりますが、しばしお付き合いくださいませ。
えーと、治安に対する感覚というのは、そこで生活していくうちに自然と学べるような気がします。Winston-Salemでも、New York Cityでも、それは一緒だと思いました。渡米して最初にお会いしたWFUのP教授(指導教授)は、まずWinston-Salem の街の治安状況を地図を見せながら教えてくれました。この田舎の中規模サイズの街でも、やはり治安の悪い場所があるわけです。蛍光ペンで塗ってもらった地域は普段全くご縁のない地域でしたから、訪れる機会もなかったのですが、1回だけ将にその蛍光ペンで塗られたエリア内に行かなければならないコトになりました。

そう、「予防接種」です!ご存知の方も多いでしょうが、留学する際に米国の法律(連邦法か?州法だったかな?そして、それを受けた学校のルール)で規定されている予防接種を受けなければなりません。その中には既に赤ちゃんの時や幼少時に接種済みのものもあり、その場合にはそれを証明する文書を提出しなければなりません。Deaconは健康診断してもらったお医者さんに母子手帳の英訳をしていただき、それを持参しました。法律の規定では「再度の接種必要」と解釈されるものもありましたが、お医者さん曰く、「再接種の必要はないから、これを持って行きなさい」と何やら英語で書いていただいた「証明書」付きで。

しかーし、それらは彼(か)の国では全く通用しなかったのです。最初の秋学期、授業開始から1ヶ月程度経った頃でしょうか。学校全体を統括する保健室から連絡がありました。「必要な予防接種がなされていない。至急、接種しないと法律違反となる…云々かんぬん。」との通知が。退学がどうのこうのとまで書かれていますので、無視する訳にもいかず、ある日、授業が終わった後で保健室に行きました。もちろん、“三種の神器”ではありませんが、「母子手帳英訳版」と日本のお医者さんの「お手紙」を持参して。ドクター(女性)は手許の書類を一瞥すると、「それじゃ、今日は左右の腕とお尻に注射しましょうね。」と言い出すではありませんか!慌てて、「ちょっと待ってください。これを見てください。」と“二種”の神器を差し出します。「ふむふむ…。」と目を通したドクターは、頷くとDeaconに顔を向けて、「Deacon、確かに日本ではこれでOKかもしれないけど、ここアメリカでは通用しないわ。法律の定めだからねぇ。Law Schoolの学生さんでしょ。理解できるはずよね。」と笑みを浮かべて静かに語りました。拙い英語で何とか抗弁するのですが(意味が伝わったかどうかは不明…)、悪あがきに過ぎず、結局は押し切られる形となりました。「お尻に注射」というのはジョークだったようで、その日は両腕と右肩に1本ずつ3本の注射がなされました。終了すると、「○○(はしかだったかな?記憶が…)の注射はここではできないから、市のヘルスセンターで受けてきて。」と言い、ドクターは一枚の案内図をくれました。自宅に戻り、地図で調べると、な、なんと指導教授が蛍光ペンで塗りつぶした「治安要注意エリア」の中ではないですか!地元のJD学生にも聞いてみると、一様に「確かに安全とは言えないけど…」という反応が。

勤務先からも「赴任者研修」で「治安の悪いと思われるところには、足を踏み入れず」と指導されているし、万が一、何かあったら…と。今思い返すと笑い話なんですが、その当時はかなりビビッていました。まだこちらの生活にも慣れていませんでしたし、正直、毎日がある意味“おっかなびっくり”の生活であったと思います。結局、意を決してそのヘルスセンターに行ったのですが、確かに雰囲気はいつも生活しているところとは違うんですよね。上記したDCの時と同じく「錯覚」「思い込み」もあるのかもしれませんが、空気が違うというか…。よく見ると荒廃した建物があったり、ガラス窓が割れているビルがあったりと。

まあ、何事もなく無事に戻ってきた訳ですが、しばらく生活していると、段々とその雰囲気の違いや治安に対する感覚が研ぎすまされてくることに気がつきました。それは、決して毎日生活している街だけでなく、観光などで初めて訪れた街にでも共通するものでした。つまり、ある通りを歩いていて、「この道を曲がった路地はなんとなく怪しいな」とか、「このまままっすぐ歩くと危ないかも」、「これ以上先に進むのはNGだな」、こんな感覚です。で、その後地元の人に聞いたりすると、それが結構な確率で当たっていたりするんですね。人間がその昔、兼ね備えていた「危機察知能力」が復活したような感じでしょうか。因みに、2年間の滞米中、危険なこと、差別を受けたことなど不愉快な目に遭うことはありませんでした(自らの責任で危機的状況に陥ったことはありますが、これは別の機会にでも…)。ある意味、ラッキーだったのかもしれませんが。

なかなかワシントンDCのお話に進みませんが、次回はいよいよワシントンDCでの休日についてお話してみましょう。

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