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2006/04/17

1年目の秋学期(その2)

いよいよ新緑が鮮やかな季節になってきましたね。ただ、相変わらず、寒暖の差が激しくて1日で気温が10度以上違うこともあり、体調の維持には苦労しそうな天候です。今年は予想通り、花粉の飛散量が少なかったせいか、極めて“被害”は少なく済みましたが、皆さんはいかがだったでしょうか。

さて、今回もLL.M.留学の1年目の秋学期、そう留学して最初のセメスターの様子を少し振り返ってみたいと思います。

以前のエントリ「午前6時集合&午前0時解散」でも少し触れましたが、最初のセメスターでは、このタイトルにあるような生活を送ることが多かったです。

“3セメ履修作戦”のお陰で、履修科目は少ないはずなのに、その予習、復習で時間が足りない、足りない…。実際は復習まではほとんど手が回らず、予習で、いやその予習も全て終えることができず授業を迎える、なんてこともしばしばありました。
これはひとえに英語力、特にReadingのスピードが遅いのが原因だったと思います。

いわゆる“ケース・ブック”と言われる教科書で平均40ページから50ページ程度を読み込んでいかなければならず(多いときは100ページを超えることも!)、これには難儀しました…(^^;)。
まあ、それでも「読む」「書く」「聞く」の中では、この「読む」が一番自分では自信がある、と言うか、他の二つに比べればまだマシかなというレベルなんですが、古い古典的なケース(判例)などは、もう一文が長くて、長くて、もう読んでいるうちに訳わからなくなる、なんてこともしょっちゅうでした。

最後まで読み込めずに授業に臨むときは、もう最初っから心臓がバクつきまして…。例えば Contracts(契約法) のクラスでは、オーソドックスな「ソクラテス・メソッド」スタイルでしたから、いつ当てられるのか想像がつかない訳です。予習していないところを当てられたりしたもんなら…と考えるだけでドキドキと。

こんなことを数回経験した後、クラスメートのJ.D.の友人にこの“スリリング”な経験の連続から体重がみるみる減ってきている話をしたところ、「いや、正直J.D.の連中も苦労しているさ。そんなことより、“アンチョコ”を使っていないんだろう?」と意外な答えが!
“アンチョコ”??? そうなんです。洋の東西を問わず、古今問わず、学問の世界には必ずあるもんなんですな、こういった代物が。

そうそう、思い出してみれば、学生用ロッカーの近くの机の上に大量の教科書の中古本が売りに出されていましたっけ。その中には確かに教科書以外の書籍もありましたが、よく注意して見なかったせいもあり、それがアンチョコの類とは気付きませんでした。
生協のブックストアに行ってみると、ありました、ありました。各教科書に応じたアンチョコがちゃんと教科書と一緒に売られています。

まあ、アンチョコと言っても、判例をコンパクトに1ページから2ページで“IFRAC”で纏めてあるだけなんですが、要は50ページの判例全文を読まずともこのアンチョコを読めば、Issue・Facts・Rule・Apply・Conclusion がわかるっていう訳です。

もう詳しくは申しませんが、Deaconにとっては、留学早々の「危機的な状況」を救ってくれた“命の恩人”的なアンチョコでした。お陰さまで、時間の節約(イイ、悪いは別として)もできましたし、ポイントを押さえて授業に臨めることができましたので、個人的には良かったかなと。多くのJ.D.も使用している現状をみて、それを自分自身に対する「言い訳」にもしていましたね(やはり、何かしらの「後ろめたさ感」あり…^^;)。

こんな感じで、最初の3ヶ月間、秋休みの前までは、とにかく平日は学校にいる時間が圧倒的に長く、家には睡眠を取るために帰っているという状況でした。体重は7、8キロ減りました。今までに経験したことの無い、短期間での効果抜群のダイエットっていう感じでした(苦笑)。

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7.留学(LL.M.プログラム)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。1L 科目は特に大変ですよね。僕も前期はcontractsを取ったのですが、教授の自作テキストを使っていて、むやみやたらと長いケースがなかったので、何とかほぼ全部のケースについてブリーフとかを作りましたが、他の科目がおろそかになりましたね(周囲から「落差が大きすぎる」といわれましたが)。自作テキストなので、市販のアウトラインとかでは対応不可したが、代々受け継がれた優秀な日本人の先輩の過去ノートで何とか凌いだ感じです。

投稿: dtk | 2006/04/17 13:07

> dtkさん
コメント、ありがとうございます。
うわっ、「自作テキスト」ですかぁ。それは大変ですね。
私の場合、自作テキストこそ無かったですが、マイナーな教科書を使用した科目があり、ブックストアではアンチョコが入手不可。ネットで購入したなんてこともありました。

過去ノートですか…。素晴らしい。そう考えると、私は“パイオニア”と言いながら、後の方には何も残していないことに気がつかされました…(^^;)。

投稿: Deacon | 2006/04/17 21:52

Deaconさん、
過去ノートはアンチョコ代わりにも使える優れものでした。とはいえ、僕の取ったContractsの教授はそもそもLLMは手を挙げない限り当てない方針だったので、聞くだけに徹することも十分に可能(ソクラテスで黒板には何も書かないのでそれでも大変といえば大変)でした。それではつまらないので、簡単なことについては手を挙げて発言するようにしましたけど。でも半分くらいのコマでしか発言できませんでしたが。

投稿: dtk | 2006/04/18 21:18

> dtkさん
毎度、コメントありがとうございます。

ウチは結構LL.M.もJ.D.と同様に扱われていたような気がします。(今はどうか知りませんが。)
予め担当する問題やケースを割り当てる教授もいましたし、毎回アトランダムに当てる教授、自発的に挙手して答えると指名が免除される教授等々。

私の場合は、なかなか挙手して答えるということはできなかったかな。1回か2回程度だったと思います。

投稿: 管理人(Deacon) | 2006/04/18 22:16

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