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2006/02/06

UCDサマースクール(その8)

将に「三寒四温」というのでしょうか。暖かい日が続いたかと思うと寒い日が戻ってくるという日々が続いていますねぇ。管理人が住んでいるところでも、今朝方は0℃でしたし、今夜の夜更けから雪が降るとの予報も出ています。雪が珍しい子供たちにとっては嬉しいでしょうが、グジョグジョになった雪解け道を歩くことになるパパ、ママたちには恨みの雪といったところでしょうか。

さて、今回はUCDのサマースクールで企画されたあるツアーについて書いてみましょう。今の季節と打って変わって真夏の出来事です。

サマースクール中に企画されたイベントは数多く、週末に行われる“息抜き”的なものから授業の一環として行われるものまで多岐に渡っていました。授業の一環として行われるものには、“California State Capitol Tour” “Sacramento Superior and Municipal Courts Visit” “Criminal Justice and Judicial Management”などがありました。今回はこの中の“Criminal Justice and Judicial Management”で行くことになった刑務所見学についてお話してみましょう。

企業法務に従事しているということもあり、また刑事法関連のクラスは選択制にもなっていたので、これら刑事法のクラスは履修していませんでした(ある意味、安易な選択だったかもしれません)。ただ、この日のツアーでは別に刑事を専門に扱っている参加者のみならず、誰でも興味があれば参加OKというお触れがありました。それでも、まだ参加するつもりもなく、その時間は図書館での自習にでも当てようと思っていたくらいでした。しかし、その時までにはすっかり仲良くなっていたパットから「Deaconも行こうぜ。アメリカの刑務所の中に入るなんてめったにないチャンスじゃないか!」と半ば強引に説得されたこともあり、参加することにしました。パットは現役の検察官ですから興味津々だったのも頷けるわけで…。

場所は Vacaville にある California State Prison になります。Davis から小一時間ほどバスに揺られたような記憶があります。撮影場所は違うと思いますが、当時 Davis の映画館で観た“Out of Sight”(ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペス出演) にも刑務所内のシーンが多く出てきます。うーん、結構似ているなぁというのが率直な感想です。実は、この時の様子を某雑誌の企業広告欄でお話しさせてもらっていますので、そこから引用させていただきます。

「…(中略)…その中でも、特に強烈な印象が残ったのは、学校の仲間と見学に行った刑務所です。
 季節は暑い盛りだったのに服装の規制がやかましく、ジーパンやデニムのシャツは不可というのでみんな不平たらたらスーツに身を固めて出かけました。カリフォルニア州のサクラメント近郊にあるその刑務所は、周囲の鉄条網を除けば普通の瀟洒な建物で、数千人もの囚人が暮らしているとは思えません。厳重なボディーチェックを通っていよいよ中に入ると、何もしていないのになぜか心拍数が上昇します。するとそこには、信じられない光景が広がっていました。トランプをする者、ラジカセをガンガン鳴らして踊っている者、飲み食いしながら談笑している者。見学者との会話もOK。鉄格子で仕切られた〈個室〉はテレビとラジオ付きで、冷暖房完備です。所内にはジムもあって、入墨だらけの屈強な男たちが、間違えば凶器になりそうなダンベルやハンマーで体を鍛えています。まさか服役中にパワーアップして、また……なんてことはないんだろうなと、ラチもない思いが頭の中を駆け巡りました。彼らは全員清潔なジーパンにデニムのシャツ。そこで始めて、私たち見学者の服装に注文がついた理由を悟りました。
 見れば見るほど快適そうで、さすが人権を尊重する国の刑務所です。受刑者たちも権利意識が強いのでしょう、われわれが法律関係者だと知ってか、帰り際に「プロボノ(弁護士の慈善活動)をしっかりやれ!」と野次っていたのが耳に残りました。」(「文藝春秋」2001年5月号【刑務所の中はシャバより快適な楽園(?)らしい話】より抜粋)

まあ、上記のような感じでした。日本の刑務所を見学したことはありませんが、比較するとどんな感じなんでしょうか…。パットの強い誘いに負けて参加した刑務所ツアーでしたが、終わってみればとても思い出に残る、そして貴重な経験になりました。パットには感謝しています(^^;)。

さて、次回でUCDサマースクールについてのお話を終了して、いよいよその次々回からは Wake Forest University School of Law の LL.M.プログラムに留学していた頃のお話に入りたいと思っています。

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