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2005/11/14

出願準備から学校選択まで(第8ラウンド)

朝夕の冷え込みが厳しくなってきましたね。とうとう先週末にホットカーペットを押入れから出してきました。あのポカポカしたところでウトウトするときの心地よさ。あっという間に眠りについてしまいますね。ただ、下手をすると風邪をひく原因になるので要注意です。

明日から米国出張になりますので、とりあえず今回のコラムで本編(出願準備から学校選択まで)は一時中断しますこと、予めご了承ください。

さて、出張&学校訪問から帰国すると、法務部管掌役員から月1回の定例会で出張報告をするように指示がありました。
A4用紙1枚程度に纏めて総務部門の定例会で報告をしましたが、報告後に「で、君としてはどのロースクールに留学したいのかね?」という質問がありました。一瞬、何と答えようか躊躇しましたが、嘘偽りなくと思い、「えー、これら訪問した4つの学校であれば、どこでもいいかと思っています。」と答えました。思わず周囲から笑い(失笑?)が漏れましたが、続けて「どこでもいいという意味ではなく、これら4つの学校はいずれも遜色ない素晴らしい環境下で充実した施設を有しているので、このいずれかにでも合格できれば幸いという意味です。」と。更に「トップ50のロースクールであれば、どの学校にいても講義の内容や教授の質にそれほど差異があるものではないと聞いています。その意味では、これら4つに限定せず、トップ50の学校を充分に調査して自分の目的達成に合致する最適の学校を選びたいと思います。」と締めました。今思い返すと、何だかよく判らない回答ですが、とりあえずはその場を凌ぐことができました(苦笑)。

夏から秋に掛けて、郵便やインターネット経由で申し込んだ願書類が続々と送付されてきました。それらを丹念に読み込んで、出願するかどうかの判断をしていきました。
判断のメルクマールとしては、①LL.M.プログラム(外国人用)の有無 ②履修科目選択の自由度 ③周辺環境(治安、日本人の数等) ④TOEFLのスコアを考えていました。

①については、まあ当たり前の話ですが、JDプログラム用の願書を送ってくる学校もありましたし、一つ一つチェックしなくてはいけません。因みに、最初に“惚れ込んだ”University of Texas at Austin School of Law からは願書すら送ってもらえませんでした。LL.M.プログラムがなかったのか、送付リストから漏れたのか、そもそもこちらのリクエストが届いていなかったのか(郵便事情で)は不明ですが、どうもご縁がなかったようです。1回くらい督促した記憶がありますが…。後ほど、その年はLL.M.プログラムがなかったとか…。

②には比較的重要なポイントになります。以前にもお話しましたが、元々のLL.M.の位置づけから、いわゆる特定科目に焦点を当てたプログラム(税法専門、知財法専門等)の場合、基礎科目、俗に言う“1Lクラス”(契約法、不法行為法、刑法、憲法等)を履修することができない、或いは一部のクラスしか履修を認められないというケースもあります。中には明確に区分してLL.M.プログラム(専門性を高めるプログラム)の他に、こういった制限を課さない代わりにDegreeの名称を変えている(例えば、NYUのMCLプログラム)ものもありました。管理人としては、やはり卒業後のNY州の司法試験受験を考えた場合を踏まえて基礎科目を制限なく履修できるプログラムを考えていました。

③も大きなポイントですね。特に妻帯者、家族連れの留学生にとっては大きな問題です。管理人の恩師である大学ゼミの教授も米国ロースクールに客員研究員という形で2年間留学されて経験を有しておられましたが、留学先でご一緒だった研究員の奥様が現地での生活に慣れることができず、神経を病んでしまい、結局研究を途中でリタイアして帰国されたとのお話を伺ったことがあります。「本人よりも帯同する家族の適応性が問題だ。」と言われておりました。
この点、管理人の場合、ほとんど “NO PROBLEM状態”でした。すなわち、帯同するワイフ殿は学生時代に米国留学の経験があり、管理人よりも英語が抜群に秀でていましたから…(冷や汗)。
そういえば、こんなお話もありましたねぇ。後日、お話しする留学直前に参加したサマースクールにおいてのこと。ほぼ毎週末、サマースクール主催者によってイベント、企画が用意されています。あるときは“One-Day Trip”であったり、あるときは“ホーム・パーティ”であったりと。そんなときは、いつもワイフ殿と一緒。欧米ではカップルを一つの「単位」として考えているようなので、このスタイルがいつも当たり前です。そうなると、ワイフ殿が目立つこと、目立つこと!美貌で目立ってくれれば良いのですが、英語で目立つんですよね。ロースクール留学生よりも上手に操るものですから…。それに比べて管理人の英語ときたら…。もう既にご存知のこととは思いますが。しまいには、別のロースクールに留学される日本人の方から「Deaconさんご夫婦は、奥様のほうが留学されるかと思っていましたよ。」と強烈なひと言が!顔はニコニコ、お腹の中はグラグラ、という感じで、これほど悔しいことはありませんでしたねぇ。でも、それが事実ですから…。「いやー、実は授業には彼女に出席してもらおうと思っているんですよ。」と切り返した(つもり?)なのですが(笑)。

ちょっと、脱線しましたね。軌道修正しましょう。帯同家族の適応性に加えて、治安も大切です。これは管理人も充分と注意しました。先日のコラムでお話した雑誌“MONEY”の「住み易さランキング」なども参照したり、先輩留学生の方々からお話を伺ったりして情報収集に努めました。
「日本人の数」、ある意味、管理人にとっては一番重要なポイントだったかもしれません。英語力にハンディを感じていた管理人は、「できることなら日本人が少ないところに留学しよう」と考えていました。理由は簡単。日本語を喋らない環境、裏返せば英語だけの環境に身を置こうという考えです。ワイフ殿(まだ結婚していませんでしたが)とも「家の中では英語で話そうな!」なんて言っていたくらいですから(笑)。

最後に④ですが、やはり573点という中途半端なスコアで勝負することになってしまいましたから、意識せざるを得ませんでした。結論からすると、TOEFLで600点以上を求めていた学校には出願しませんでした(できませんでした)。米国の顧問弁護士からは「そんなの関係なく出願すべきだ」と言われていましたし、今、現在の意見とすれば、「何を躊躇うことがある、出願しなさい」ということになりますが、その当時は管理人の持つ“奥ゆかしさ”あるいは“謙虚さ”でしょうか(←自分で言うな!って感じですが)、「最低点を満たしていないのに出願なんて…」という意識でした。
うーん、580点の学校に出すのが精一杯という感じでした。

何はさておき、願書送付してもらった35校余りから出願校を次の9校に絞りました。Univ. of California at Berkeley, Univ. of California at Davis, Cornell Univ., Univ. of Wisconsin at Madison, Wake Forest Univ., Univ. of Washington, Indiana Univ. at Bloomington, Southern Methodist Univ., Temple Univ. の9校です。

他の企業派遣の留学生から伺った話では、ある程度会社側で学校選択に条件を付けたりするところもあるようです。例えば、トップ10の学校でないとダメとか知財法を履修しろとか…。幸いなことに管理人の勤務先はそのような条件等は一切なく、学校選択やクラス履修も管理人に裁量に任されていました。これは非常にありがたかったですねぇ。

さて、出張から帰国しましたら、TOEFL以外の出願資料である「エッセイ」や「推薦状」の準備についてお話してみたいと思います。お楽しみに!

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