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2005/09/09

英語との闘い(第1ラウンド)

会社からは入社前研修ということでTOEICのスコアに応じた通信講座の受講が内定者全員に義務づけられました。正確な情報は知りませんが、管理人のスコア(375点)は内定者の中でも最下位レベルにあったようです(苦笑)。5ヶ月間の短期間でしたが、テキストをこなした後で毎週末にネイティブの講師に電話して英会話を実践する、という内容だったと思います。英語は苦手でしたが、外国人と話すことには余り抵抗がないという一種矛盾したところがありましたので、電話をする前は緊張で汗びっしょりになるものの本人は結構楽しんでいたものです。最後の電話で講師から「最初の頃に比べて格段に上達している。ニュージーランドでもこの調子で頑張るように。」という評価まで受けて、僅かながらも苦手意識が消えていくような感覚に陥っている自分がいました。

「ニュージーランド?」 その当時、いわゆる「卒業旅行」というものが大学生の間ではある種「常識」になっていしました。「夢のような大学生活を終えて、地獄のような社会人生活が始まる前の最後の記念に…」というのが大義名分だったと思います。「何が何でも資格試験合格!」というつもりだった管理人も、この就職という状況の変化もあり、卒業旅行を考えるようになりました。しかし、仲の良かった友人たちは前年に卒業旅行を済ましており、もう“バリバリ企業戦士”として働いているので、今回誘うことはできません。「そうだ、英語の勉強もしていることだし、単なる観光旅行ではなくて研修旅行にしよう。」という思いに至り、「1ヶ月間ホームスティをしながら英語学校に通う」という某旅行社のプランを選びました。そう、そのステイ先がニュージーランドだったのです。

ニュージーランドのクライストチャーチ。「英国以外で最も英国らしい街」と紹介されるこの街に2月初めから3月初めまで滞在しました。初めての海外でもあり、一人旅…当初はもう1名女性の参加が予定されていたのですが、折りしも湾岸戦争が勃発したためにキャンセルされたとのことで、このプランは管理人のみという淋しいものになりました。(もし一緒だったら、人生変わっていたかも知れません。ワイフ殿との出会いもなかったかもしれません。人生ってわからないもんです。)成田空港までは家族や友人の見送りがありましたが、空港の出国審査に向かうエレベーターから降りるともうあとは何事も一人です。まだ日本国内なら問題ないですが、ニュージーランドに着いたら、どうなることやら、なんて多少不安めいた気分を感じながら機上の人となりました。

異国の地での最初の困難はトランジット。まず北島のオークランドで降機して、それから南島のクライストチャーチへの国内便に乗り換える必要があるのです。オークランドに降りて旅行鞄を引きずりながら空港の外に出ました。「あぁ、これが異国の土か。これが異国の空気かぁ。」と思わず笑われてしまうかもしれませんが、そう呟くと足に力を込めて大地を踏みしめ、そして空気を思いっきり吸い込みました。生まれて初めての外国、再びなんとも形容のできない感慨が込み上げてきます。「よーし、やってやるか!」と妙に気合が入り国内線のターミナルに向かいました。さて、どの飛行機になるのかとキョロキョロし始めると、後ろから日本語で「クライストチャーチに行くのですか?」という声が。今で言うことろの「IT企業」の社長(日本人)が挙動不審の管理人を見て助け舟を出してくれたのでした。こうなると、もう“おんぶに抱っこ”という「甘え体質の権化」と化して、いろいろと搭乗手続きを始め何から何まで手伝ってもらいました。一人で英語で頑張るはずが…(苦笑)。

何はともあれ無事にクライストチャーチに着き、迎えのタクシーでホームスティ先に到着することができました。実は初日から英語で大失態をしでかしました。家族4人に歓待されながらも心身ともに疲れきっていた管理人は、夜寝るために与えられた部屋に戻りました。「あっ、そうだ。寝る前の挨拶を忘れていた。」 何事も最初が肝心、挨拶もできない日本人なんて、と思われてもいけないと思い、再びみんながまだ歓談しているリビングに戻りました。そして“Good Evening!”とひとこと言って部屋に戻ろうとしたのですが、みんなの目が点になっていて凍りついています。「何だかなぁ…」なんて思いながら部屋に戻ったのですが、ベッドに横たわったときに、はっと気づきました。“Good Evening”ではなくて“Good Night!”だったと…。今なら、他にも“See you in the morning” “Sleep tight!”なんて言えるんでしょうが、その頃は「お休みなさい」は“Good Night!”しか知らず、それが疲れもあって(?)、Good までは良かったものの、あとが Evening になってしまったんだと思います(笑)。

現地の英語学校でもクラス分けテストがありましたが、当然というか予想どおり初級クラスへと割り当てられました。途中、短いながらもホームシックがあったり、公園で一休みしているときに明らかに自分より若い女子学生二人にたかられたりとハプニングもありましたが、無事にカリキュラムを終了し、帰国の途に着きました。たった1ヶ月でありながら、かつ、ネガティブな思い出もありながらもホームスティ先から空港までの移動中、タクシーの中では涙が止まりませんでした。帰国後、自分の中にある種の「自信」が芽生えているのを感じていました。具体的に「何に対する自信」なのかは判りませんでしたが、恐らく一人でも海外で生活できるとか、英語も何とかなるとか、そんなものだったかもしれません。

卒業式が終わり、いよいよ社会人生活が始まります。会社では入社後1ヶ月間の研修が予定されており、その中には再びTOEICの試験も組み込まれていました。3ヶ月間の通信講座受講の成果を確認するためのものでしょう。同期の仲間たち(一部英語の達人を除く)が戦々恐々している中で、管理人はあの「ある種の自信」から、むしろ試験の到来を待ち焦がれていました。「通信講座の高評価プラス英語圏内での実践研修」、そうTOEIC375点から一気に500点超えを狙っていたのです。

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